クレジットカードの不正利用を防ぐ5つの方法【2026年版】
「先月のクレジットカードの利用明細を見ていたら、身に覚えのない請求が…」「フィッシングメールのリンクをクリックしてしまったかもしれない…」そんな不安を感じたことはありませんか?
じつは、2025年の1年間でクレジットカードの不正利用被害額は510.5億円(日本クレジット協会調べ)にのぼります。1日あたり約1億4,000万円もの被害が発生しているという計算です。「自分は大丈夫」と思っていても、いつ被害に遭うかわからないのがクレジットカード不正利用の怖いところです。
私・しょーさんは、地域の「まちのスマホ・パソコン教室」で300人以上の方のデジタルにまつわるご相談に乗ってきました。その中でも、クレジットカードやネットショッピングに関するご相談は年々増えており、「気づいたら知らない買い物の請求が来ていた」「フィッシングメールにひっかかってしまったかもしれない」という声を多くいただいています。
でも、ご安心ください。正しい知識と5つの対策をするだけで、不正利用のリスクは大幅に下げることができます。 難しい操作は一切ありません。今日からすぐに始められることばかりです。まずは利用明細を確認するだけでもOK。その一歩が、大きな被害を防ぐことにつながります。
この記事では、最新の不正利用の手口から具体的な対策・万が一のときの対処法まで、初めての方にもわかりやすくお伝えします。「これを読んだら安心できた」と思っていただけるよう、丁寧に解説していきます。
📌 この記事でわかること
- クレジットカードの不正利用の最新手口と被害の実態
- 今すぐできる!不正利用を防ぐ5つの対策方法
- 不正利用に気づいた時の正しい対処の流れ(補償申請まで)
クレジットカードの不正利用とは?最新の手口と被害事例
まず、クレジットカードの不正利用がどのように起こるのかを知ることが、対策の第一歩です。「自分はネットをあまり使わないから大丈夫」と思っていても、気づかないところで情報が盗まれていることがあります。代表的な5つの手口を、わかりやすく解説します。
① スキミング(カード情報の盗み取り)
スキミングとは、「スキマー」と呼ばれる特殊な読み取り機器を使って、クレジットカードの磁気ストライプ(カード裏面の黒い帯の部分)に記録された情報を盗み取る手口です。
かつては飲食店や小売店の端末に不正な機器を取り付ける手口が主流でしたが、近年はATMのカード挿入口にスキマーを仕掛ける手口が海外を中心に増加しています。また、店員がカードを手渡しで受け取り、客の見えないところで読み取り機にかける「ハンドスキミング」という手口も報告されています。
さらに最近では、Webスキミング(オンラインスキミング)という新しい手口も増えています。これは、ECサイト(ネットショッピングサイト)の決済ページに不正なプログラム(JavaScript)を埋め込み、利用者がカード番号や暗証番号を入力した瞬間にその情報を盗み取るものです。利用者がどれだけ注意していても、サイト側が攻撃を受けていれば被害に遭ってしまいます。
【実際にあった事例】
地方の有名旅館のネット予約サイトが攻撃を受け、過去2年間に予約をした約3,000人分のクレジットカード情報が流出。お客様は何も悪いことをしていないのに、突然身に覚えのない海外での買い物の請求が届いたというケースが実際に発生しています。
② フィッシング詐欺(偽サイト・偽メールによる情報詐取)
フィッシング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社、宅配業者などの公的機関・有名企業を装ったメールやSMSを送りつけ、偽のサイトに誘導してカード番号やパスワードなどの個人情報を盗み取る手口です。
近年特に増えているのが、スマートフォンのSMSを使った「スミッシング」という手口です。「宅配便の不在通知です。こちらから再配達をお申し込みください」「通信料金のお支払いが確認できませんでした。ご確認ください」などのメッセージとともにURLが送られてきて、タップすると偽サイトに誘導されます。
偽サイトは本物とそっくりに作られており、見た目だけでは判断できないほど精巧なものも多いため、非常に危険です。フィッシング詐欺協議会の報告によると、2025年度のフィッシング被害報告件数は前年比でさらに増加しており、特に三大キャリア・クレジットカード会社・Amazonを装ったものが上位を占めています。
【実際にあった事例】
教室に来られた70代の女性のお客様が、「Amazonから注文確認メールが届いた」と思いリンクをクリック。そのまま偽サイトでカード情報を入力してしまい、翌日に海外の通販サイトで約15万円の請求が届いたというご相談がありました。
③ データ漏洩(ショッピングサイトからの情報流出)
ネットショッピングや会員登録の際に入力したクレジットカード情報が、サイト側のセキュリティが弱い・攻撃を受けたなどの理由で外部に流出してしまうことがあります。これを「データ漏洩」と呼びます。
自分ではなにも悪いことをしていないのに被害に遭ってしまうのがデータ漏洩の怖いところです。過去には国内の大手通販サイトや飲食店の予約サイトなどでも、数万〜数百万件規模の個人情報・カード情報流出事件が起きています。
特にセキュリティ基準が整備されていない小規模なネットショップや、古いシステムのまま運営されているサイトは、攻撃を受けやすい傾向があります。「信頼できるサイトかどうか」を見極めることが非常に重要です。
④ なりすまし・カード偽造
盗み取ったカード情報をもとに、偽造クレジットカードを作成したり、カード番号・有効期限・セキュリティコードを使ってオンラインで不正決済を行う手口です。一度カード情報が漏洩すると、闇サイト(ダークウェブ)でその情報が売買されるため、何年も後になって被害に遭うケースもあります。
磁気カードの偽造はICチップ付きカードの普及で難しくなりましたが、カード番号・有効期限・セキュリティコードの3つがあればオンライン決済はできてしまうため、番号盗用による被害は依然として多く、2025年の不正利用被害のうち実に93.1%が「番号盗用」によるものでした。
⑤ 不正アクセスによるアカウント乗っ取り
ショッピングサイトや各種サービスの会員アカウントに不正アクセスし、保存されているクレジットカード情報を悪用する手口です。同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合、一つのサービスで情報が漏洩すると、他のサービスにも芋づる式に不正アクセスされる「パスワードリスト攻撃」のリスクがあります。
Amazonや楽天などの大手ショッピングサイトでは、過去に購入したことのある配送先へ勝手に商品が注文されるケースも報告されており、「ログイン履歴を確認したら見知らぬ場所からアクセスされていた」という被害が後を絶ちません。
📊 不正利用の手口別まとめ一覧表
| 手口 | どうやって盗まれる? | 被害の特徴 | 主な対策 |
|---|---|---|---|
| 🔴 スキミング(物理) | ATMや店舗端末に仕掛けた機器で磁気情報を読み取る | 海外・国内店舗での偽造カード利用 | ICチップ対応カードを使う・ATMに不審な付属物がないか確認 |
| 🔴 Webスキミング | ECサイトの決済ページに埋め込まれた不正プログラム | 気づかないうちにカード情報が流出 | 大手・信頼できるサイトのみで決済する |
| 🟠 フィッシング詐欺 | 偽サイト・偽メール・SMSでカード情報を入力させる | 本人が自らカード情報を入力してしまう | メール内のリンクをクリックしない・URLを確認する |
| 🟠 データ漏洩 | 利用したサイトがサイバー攻撃を受け情報流出 | 何もしていないのに被害に遭う | カード情報を保存しない・バーチャルカードを使う |
| 🟡 なりすまし・偽造 | 盗んだカード番号・有効期限・セキュリティコードを悪用 | オンライン決済で不正購入される | 3Dセキュアを設定する・利用通知を設定する |
| 🟡 アカウント乗っ取り | 流出したパスワードで会員アカウントに不正ログイン | 保存カード情報で不正注文される | パスワードを使い回さない・二段階認証を設定する |
📝 ここまでのまとめ
- クレジットカードの不正利用は2025年で510.5億円と依然として高水準
- 被害の93.1%は「番号盗用」が原因で、物理的なカードがなくても不正利用される
- スキミング・フィッシング・データ漏洩・なりすまし・アカウント乗っ取りの5つが主な手口
- Webスキミングのように「気づかないうちに」情報が盗まれる手口が増えている
教室にいらっしゃるお客様からよく聞くのが、「私はめったにネットショッピングをしないから大丈夫」というお話です。でも、データ漏洩やWebスキミングのように、ご自身が注意していても被害に遭うケースがあります。「知っているだけで防げる」ことがたくさんあるので、ぜひ次の対策セクションをご覧ください!
クレジットカードの不正利用を防ぐ5つの方法
では、実際に不正利用を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、今日から実践できる5つの対策を、順番にわかりやすく解説します。どれ�難しい操作は必要ありません。
📋 5つの方法・一覧表
| 方法 | 対策内容 | 難易度 | 効果 |
|---|---|---|---|
| ① | 利用明細を毎月こまめに確認する | ★☆☆(かんたん) | 早期発見・被害拡大を防ぐ |
| ② | カード会社の不正利用通知サービスを設定する | ★☆☆(かんたん) | リアルタイムで不正を検知 |
| ③ | 信頼できるサイト以外でカード情報を入力しない | ★★☆(ふつう) | フィッシング・漏洩を防ぐ |
| ④ | セキュリティコード・3Dセキュアを活用する | ★★☆(ふつう) | なりすまし・不正決済を防ぐ |
| ⑤ | カード情報をむやみに保存・メモしない | ★☆☆(かんたん) | 盗難・流出リスクを下げる |
方法① 利用明細を毎月こまめに確認する
不正利用を早期発見するために最も効果的なのが、利用明細の定期的な確認です。日本クレジット協会の調査によると、不正利用の発覚経路の41.5%が「利用明細の確認」によるもの。明細をこまめにチェックするだけで、被害を早期に食い止めることができます。
おすすめの確認方法は「アプリでの確認」です。 ほとんどのカード会社がスマートフォンアプリを提供しており、リアルタイムで利用明細を確認できます。紙の明細書が届くまで待たなくても、いつでもどこでも確認できます。
確認する際のチェックポイント:
- 身に覚えのない店名や金額が記載されていないか
- 利用日時が深夜や自分がカードを使っていない時間帯になっていないか
- 少額の不明な請求(不正利用の試しに少額から始めることが多い)がないか
- 海外での利用履歴(海外に行っていないのに海外請求がある場合は要注意)
「1円」「数百円」などの少額請求でも放置しないことが大切です。不正利用者は、まず少額で試し、問題ないと判断すると大きな金額を不正利用するケースが多いからです。
方法② カード会社の不正利用通知サービスを設定する
カードが利用されるたびに、メールやスマートフォンのプッシュ通知でお知らせを受け取れる「利用通知サービス」。多くのカード会社が無料で提供しているにもかかわらず、設定していない方が多いのが現状です。
利用通知を設定しておくと、自分がカードを使っていないのに通知が届いた場合にすぐ気づくことができます。不正利用のリアルタイム検知に最も効果的な対策の一つです。
設定方法: 各カード会社のアプリまたはWEBの会員サービスにログイン → 通知・アラート設定 → 「利用のたびに通知する」をオン。多くの場合、5分以内に設定できます。
方法③ 信頼できるサイト以外でカード情報を入力しない
オンラインショッピングでカード情報を入力する際、そのサイトが安全かどうかを必ず確認しましょう。フィッシング詐欺やWebスキミングの被害を防ぐために最も重要な対策です。
安全なサイトの見分け方:
- URLが「https://」で始まっているか確認する(「http://」のサイトは情報が暗号化されていない)
- ブラウザのアドレスバーに鍵マーク(🔒)が表示されているか確認する
- URLに見知らぬドメイン名・スペルミスがないか確認する(例:「amaz0n.co.jp」など)
- メールやSMSのリンクからではなく、直接URLをブラウザに入力するか、公式アプリを使う
- 「特定商取引法に基づく表記」や運営会社情報が明記されているか確認する
急に届いた「お得なキャンペーン」「支払い確認」などのメールやSMSのリンクは、絶対にタップしないことを徹底すましょう。
方法④ セキュリティコード・3Dセキュアを活用する
セキュリティコードとは、クレジットカード裏面(または表面)に記載されている3〜4桁の数字のことです。カード番号・有効期限に加えてこのセキュリティコードを要求するサイトは、それだけセキュリティレベルが高いと言えます。ただし、セキュリティコード自体もフィッシングで盗まれることがあるため、過信は禁物です。
より強力なのが「3Dセキュア(本人認証サービス)」です。オンライン決済の際に、カード情報に加えてカード会社に登録したパスワードや、スマートフォンに届くワンタイムパスワードを入力することで本人確認を行う仕組みです。
2025年4月からは、多くのECサイトで3Dセキュア2.0(EMV 3Dセキュア)の導入が義務化されました。これにより、リスクが高い取引時のみ認証を求める「リスクベース認証」が導入され、通常のショッピングはよりスムーズに、不正利用はより強固にブロックできるようになっています。
設定方法: ご利用のカード会社のWEBサービスにログイン → セキュリティ設定 → 「本人認証サービス(3Dセキュア)」を有効にする。設定は数分で完了します。
方法⑤ カード情報をむやみに保存しない
ショッピングサイトへのカード情報の保存や、スマートフォンのメモアプリへのカード番号の記録は、非常にリスクが高い行為です。サイトが攻撃を受けたり、スマートフォンを紛失・盗難にあった場合に、保存していたカード情報がまとめて流出してしまうからです。
おすすめの代替策:
- Apple Pay・Google Payを活用する: スマートフォン決済アプリは実際のカード番号を使わず、「トークン」と呼ばれる一時的な番号で決済するため、カード番号自体が流出するリスクがありません
- バーチャルカードを使う: 実際のカードとは別の番号で決済できるバーチャルカードを使えば、本来のカード番号を守ることができます
- カード情報はその都度入力する: 手間はかかりますが、保存しないことが最大のリスク回避になります
また、カード番号を紙にメモしたり、写真で撮影したりすることも厳禁です。万が一その紙やスマートフォンを盗まれたとき、カード情報が丸ごと流出してしまいます。
📊 不正利用に「遭いやすい行動」vs「遭いにくい行動」比較表
| シーン | ❌ 遭いやすい行動 | ✅ 遭いにくい行動 |
|---|---|---|
| ネット通販 | 初めて使う格安サイトでカード情報を入力・保存する | 大手・公式サイトを使い、Apple Pay・Google Pay決済を選ぶ |
| メール・SMS | 届いたメールのリンクからカード情報入力ページにアクセスする | 公式アプリやブックマークから直接アクセスし、リンクを踏まない |
| Wi-Fi環境 | カフェや駅の公共Wi-Fiに接続したままネットショッピングをする | VPNを使うか、自分のスマホのモバイル通信でショッピングする |
| パスワード管理 | 複数のサービスで同じパスワードを使い回す | サービスごとに異なるパスワードを設定し、パスワードマネージャーを活用する |
| 利用明細 | 紙の明細書が届いても確認せずにそのまま捨てる | 毎月アプリで利用明細を確認し、不審な請求がないかチェックする |
| カード情報の管理 | カード番号・有効期限・セキュリティコードをメモアプリに保存する | カード情報はカード自体のみで管理し、デジタルにはメモしない |
| 海外旅行 | 現地のATMに不審な付属物がないか確認せずにカードを挿入する | 銀行公式ATMを使い、周囲を確認してからカードを挿入する |
📝 ここまでのまとめ
- 利用明細の確認は最も手軽で効果的な不正利用の早期発見手段
- カード会社の利用通知サービスをオンにすると、不正利用をリアルタイムで検知できる
- メール・SMSのリンクからのカード情報入力は絶対にNG
- 3Dセキュア(本人認証)の設定でオンライン決済の安全性が大幅アップ
- Apple Pay・Google PayはカードレスなのでWeb決済時の情報漏洩リスクを大幅に下げられる
「5つ全部は大変そう…」と思った方、まずは①の「利用明細を毎月確認する」と②の「利用通知サービスをオンにする」の2つだけ取り組んでみてください。この2つだけで、不正利用の早期発見率がグンと上がります。慣れてきたら、残りの対策も少しずつ取り入れていきましょう!
カード会社のセキュリティサービスを活用しよう
クレジットカード会社は、利用者を守るためにさまざまなセキュリティサービスを提供しています。これらのサービスを最大限に活用することで、万が一の被害をさらに最小限に抑えることができます。
不正利用検知・自動停止サービス
大手カード会社では、AI(人工知能)を活用した不正利用検知システムを導入しています。利用者の普段の利用パターン(よく使う店舗・金額・時間帯など)を学習し、普段とは大きく異なる利用が発生した場合に自動的に検知・停止する仕組みです。
たとえば、普段は日本国内でしか使っていないカードが突然海外のサイトで大きな金額の決済をしようとした場合、自動的に利用を停止したりカード会社から確認の連絡が入ったりします。このシステムのおかげで、気づかないうちに守られているケースも多いのです。
利用通知メール・プッシュ通知
前のセクションでも触れましたが、カードを使うたびにメールやスマートフォンの通知でお知らせしてくれるサービスです。ほぼすべての大手カード会社が無料で提供しており、まだ設定していない方はぜひ今すぐ設定してください。
補償制度(不正利用分の返金対応)
不正利用被害が確認された場合、ほとんどのカード会社が「不正利用分の補償(返金)制度」を用意しています。申告日から遡って60日前までの不正利用分を補償してくれるカード会社が多いです。
ただし、補償には条件があります。カード会社への速やかな申告が必要で、放置してしまうと補償が受けられない場合があります。また、カード管理に著しい過失があった場合(暗証番号を誰かに教えていたなど)は補償対象外になることもあります。
バーチャルカードの活用
バーチャルカードとは、実際のプラスチックカードとは別に、オンライン決済専用の仮想カード番号が発行されるサービスです。バーチャルカードの番号が流出しても、実際のカード番号には影響がないため、ネットショッピングを安全に楽しめます。
一度しか使えない「ワンタイムバーチャルカード」を提供しているカード会社もあり、使い捨て番号なので仮に流出しても悪用されることがありません。
📊 カード会社のセキュリティサービス比較表
| サービス | 内容 | 料金 | 効果 |
|---|---|---|---|
| シーン | ❌ 遭いやすい行動 | ✅ 遭いにくい行動 | |
| 🔔 利用通知サービス | カード利用のたびにメール・プッシュ通知でお知らせ | 無料(ほぼ全社) | ◎ 不正利用のリアルタイム検知 |
| 🤖 AI不正検知システム | AIが利用パターンを学習し、異常な取引を自動停止 | 無料(自動適用) | ◎ 気づかない間に保護される |
| 🔐 3Dセキュア認証 | オンライン決済時にワンタイムパスワードで本人確認 | 無料(要設定) | ◎ なりすまし決済を防止 |
| 💳 バーチャルカード | オンライン専用の仮想カード番号を発行 | 無料〜(カード会社による) | ○ 本カード番号の漏洩リスクを回避 |
| 🛡️ 不正利用補償制度 | 不正利用が確認されたら最大60日前まで遡って返金 | 無料(ほぼ全社) | ◎ 被害に遭っても損害を最小化 |
| 🔒 カード一時停止機能 | 不正利用が疑われる際にアプリから即座にカードを一時停止できる機能 | 無料(ほぼ全社) | ○ 盗難・紛失時の被害を最小化 |
不正利用に気づいた時の正しい対処法
もし「利用明細に身に覚えのない請求がある」「フィッシングサイトでカード情報を入力してしまったかもしれない」と気づいた場合は、とにかく迅速に行動することが最も大切です。 時間が経てば経つほど被害が拡大する可能性があります。焦らず、以下のステップに沿って対処してください。
🔄 不正利用発覚から解決までのフロー
📝 ここまでのまとめ
- カード会社のセキュリティサービスのほとんどは無料で利用できます
- AI不正検知システムは自動で守ってくれる頼もしい仕組み
- 3Dセキュアとバーチャルカードを組み合わせると、オンライン決済の安全性が大幅アップ
- 補償制度は「速やかな申告」が条件。放置すると補償が受けられないことも
「カード会社のアプリなんて使ったことない」という方も多いですが、アプリは本当に便利です!いつでも明細が見られて、通知もリアルタイムで届く。ご自身のカード会社名でアプリを検索して、まずはダウンロードしてみてください。設定でわからないことがあれば、教室でもご相談に乗りますよ。
やってはいけないNG行動5選
「対策はしている」と思っていても、知らず知らずのうちにやってしまいがだなNG行動があります。以下の1つは、クレジットカードの不正利用被害に直結する危険な行動です。心当たりがないか、今すぐ確認してみてください。
NG① 利用明細を確認しない
「だいたい使った金額はわかっているから確認しなくていい」という方が多いですが、これが最大のNGです。不正利用は、利用者が気づかない少額から始まることがほとんど。明細を確認しなければ、数カ月・数年にわたって被害が続くことも。
日本クレジット協会の調査では、不正利用の発覚経路の41.5%が「利用明細の確認」によるものです。明細確認は不正利用の早期発見に直結します。月に1回、アプリで確認するだけでOKです。
NG② 不審なメールのリンクからカード情報を入力する
「Amazonからのメール」「クレジットカード会社からの緊急通知」など、公的機関や有名サービスを装ったメール・SMSのリンクからカード情報を入力するのは絶対にNGです。
本物のカード会社・銀行・通販サイトは、メールで直接カード番号・暗証番号・セキュリティコードの入力を求めることは絶対にありません。 こうした要求が来たら、それはほぼ確実にフィッシング詐欺です。
NG③ 公共Wi-Fiでネットショッピングをする
カフェ・駅・ホテルなどで提供されている無料Wi-Fi(公共Wi-Fi)は、セキュリティが脆弱なものが多く、通信内容を第三者に傍受されるリスクがあります。公共Wi-Fiに接続したままクレジットカード情報を入力するのは非常に危険です。
ネットショッピングや銀行取引など、重要な情報を扱う際は自分のスマートフォンのモバイルデータ通信(4G/5G)を使うか、VPN(仮想プライベートネットワーク)を活用しましょう。
NG④ カード情報をメモ・写真で保存する
カード番号・有効期限・セキュリティコードをスマートフォンのメモアプリ、写真アプリ、LINEのメッセージなどに保存するのはNGです。スマートフォンを紛失・盗難にあった場合や、アカウントが乗っ取られた場合に、カード情報がまるごと流出してしまいます。
「入力が面倒だから」という理由で保存している方も多いですが、Apple Pay・Google Payなどのスマートフォン決済を活用すれば、毎回入力する手間なく安全に決済できます。
NG⑤ 不正利用に気づいても放置する
「少額だから大丈夫か」「自分が何かしてしまったのかもしれない」と思って放置するのは最悪のNGです。不正利用者は最初少額から試し、問題ないと判断すると一気に大きな金額を不正利用します。また、補償申請には申告期限があり(多くのカード会社は60日前まで遡れる)、放置すると補償が受けられなくなります。
📊 NG行動と安全行動の比較表
| 行動 | ❌ NGな行動(リスク大) | ✅ 安全な行動 | リスクレベル |
|---|---|---|---|
| 明細確認 | 明細を確認しない・紙の明細を捨てる | 月1回アプリで明細をチェック | 🔴 非常に高い |
| メール対応 | メールのリンクをクリックしてカード情報入力 | 公式アプリから直接ログインして確認 | 🔴 非常に高い |
| Wi-Fi | 公共Wi-Fiでショッピング・銀行取引 | 自分のモバイル通信かVPNを使う | 🟠 高い |
| 情報保存 | メモ・写真でカード情報を保存 | Apple Pay・Google Payを活用 | 🟠 高い |
| 不正発覚後 | 「少額だから」と放置 | すぐにカード会社に連絡・カード停止 | 🔴 非常に高い |
📝 ここまでのまとめ
- 明細未確認・フィッシングリンクのクリック・放置が最大のNG行動
- 公共Wi-Fiでの重要情報の入力はリスクが高い
- カード情報のデジタルメモは盗難・乗っ取り時に全情報流出につながる
- 少額の不審請求でもすぐに報告することが補償の鍵
「フィッシングメールは素人でも一目でわかる」と思っていた方が多いですが、最近の偽メール・偽サイトは非常に精巧で、専門家でも見分けるのが難しいものも増えています。「怪しいかもしれない」と思ったメールのリンクは絶対にタップせず、公式アプリを使う習慣をつけることが一番の防御策です。
スマホでクレジットカードを安全に使うためのポイント
今やクレジットカードの決済はスマートフォンと切り離せない時代です。スマートフォンを正しく使うことで、クレジットカードの安全性をさらに高めることができます。
スマホ決済(Apple Pay・Google Pay)の活用
Apple Pay・Google Payなどのスマートフォン決済は、セキュリティの面でも優れています。これらのスマホ決済は、実際のクレジットカード番号を使わず「トークン」と呼ばれる一時的な仮想番号で決済する仕組みを採用しています。
つまり、お店側に実際のカード番号が渡ることがありません。万が一お店側でデータ漏洩が起きても、実際のカード番号が流出する心配がないのです。また、スマートフォンの生体認証(指紋・顔認証)が必要なため、スマートフォンを盗まれても不正利用されにくい構造になっています。
スマホ決済のメリット:
- 実際のカード番号が店側に渡らないため、Webスキミングのリスクがない
- 生体認証が必要なため、なりすまし利用が非常に難しい
- カードを財布から出す必要がないため、スキミング機器にかけられるリスクがない
- 万が一スマートフォンを紛失しても、遠隔でカードを停止できる
セキュリティアプリの導入
スマートフォンにセキュリティアプリを導入することで、フィッシングサイトへのアクセスやマルウェア(ウイルス)の感染を防ぐことができます。iPhoneをお使いの方は、セキュリティが標準で強固に設計されていますが、Androidスマートフォンをお使いの方は特にセキュリティアプリの導入をおすすめします。
主な機能としては、フィッシングサイトへのアクセスをブロックする機能・不審なアプリをスキャンする機能・ウイルス検知機能などがあります。無料版でも基本的な保護は受けられます。
フィッシングサイトへのアクセスを防ぐ設定
スマートフォンのブラウザやOSには、フィッシングサイトへのアクセスを警告・ブロックする機能が標準搭載されています。これらの設定を有効にしておくだけで、フィッシング詐欺のリスクをかなり下げることができます。
【iPhone(Safari)の設定】設定 → Safari → 「詐欺Webサイトの警告」をオン
【Android(Chrome)の設定】Chrome → 設定 → プライバシーとセキュリティ → 「セーフ ブラウジング」を有効にする
また、スマートフォン本体のOSは常に最新バージョンに保つことも重要です。古いOSには既知のセキュリティ上の弱点(脆弱性)が残っていることがあり、攻撃のターゲットになりやすいためです。
📝 ここまでのまとめ
- Apple Pay・Google Payはカード番号を使わない決済なのでセキュリティが高い
- Androidはセキュリティアプリの導入がおすすめ
- ブラウザのフィッシングサイト警告機能を必ずオンにする
- スマートフォンのOSは常に最新バージョンにアップデートする
「スマホ決済は難しそう」とおっしゃる方も多いですが、設定さえしてしまえばお会計の時はスマホをかざすだけでOK!カードを出す必要がないので、むしろ楽になると感じていただけると思います。設定の方法は教室でも丁寧にご説明しますので、お気軽にお越しください。
特に注意すべき人・シーン別の対策ポイント
クレジットカードの不正利用リスクは、どんな方にもありますが、特に以下のような方・状況では注意が必要です。ご自身に当てはまるものがあれば、その対策を優先的に取り入れてください。
👩💻 ネットショッピングをよく使う人
オンラインショッピングを頻繁に利用する方は、カード情報を入力する機会が多いため、フィッシング・Webスキミングのリスクが高まります。
- 初めて使うサイトでのクレジットカード払いは避け、コンビニ払い・代引きを選ぶ
- 定期的に使う大手サイトでもカード情報の保存をオフにするか、バーチャルカードを使う
- SNS広告からの格安サイトへのアクセスには特に注意(詐欺ショッピングサイトが急増中)
- 購入後は注文確認メールが届くかどうか確認する
✈️ 海外旅行・海外通販をよく使う人
海外では国内よりもスキミングリスクが高い地域があります。また、海外の通販サイトはセキュリティ基準が異なる場合があります。
- 海外旅行前にカード会社に海外利用を通知し、不審な利用があればすぐ連絡するよう設定する
- ATMは銀行・ホテル内など信頼できる場所のものを使い、不審な付属物がないか確認する
- 海外での決済はできるだけICチップ対応端末(暗証番号入力)を使い、サインのみの決済は避ける
- 海外通販サイトでの決済にはバーチャルカードかPayPalを活用する
👴 シニア・初心者で不慣れな人
スマートフォンの操作に不慣れな方は、フィッシング詐欺の手口に引っかかりやすい傾向があります。特に最近の偽メール・偽SMSは非常に精巧で、一見しただけでは本物と区別がつかないものも多いです。
- 「メールに届いたリンクはタップしない」を鉄則にする
- 急かすような文面(「24時間以内に確認してください」など)は詐欺の可能性が高い
- 怪しいと思ったら、家族やお近くのスマホ・PCの相談窓口に確認する
- カード会社の電話番号をあらかじめ携帯電話に登録しておく
💳 複数枚のカードを持っている人
カードを複数枚持っている方は、それぞれのカードの明細管理が複雑になりがちです。どれかのカードで不正利用が起きても気づきにくくなります。
- 全カードの利用通知サービスを設定し、毎月明細を確認する
- 使っていないカードは思い切って解約する(管理するカード数を減らす)
- ネット決済専用・店舗決済専用など、カードの使い分けルールを決める
- 各カード会社のアプリをまとめて管理できる家計簿アプリを活用する
📝 ここまでのまとめ
- ネットショッピング頻用者は、バーチャルカードとカード情報非保存がおすすめ
- 海外旅行時はICチップ決済を使い、ATMには特に注意
- スマホ不慣れな方は「メールのリンクをタップしない」を鉄則に
- 複数カード保持者は、利用通知設定と定期明細確認を全カードで実施
教室では特に「シニアの方がターゲットになりやすい」というご相談を多くいただきます。ご自身だけでなく、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんにも「メールのリンクはタップしない」「カード番号を電話やメールで教えない」を伝えてあげてください。こうした情報を共有するだけで、大切な方を守ることができます。
クレジットカードの不正利用に関するよくある疑問(Q&A)
クレジットカードの不正利用についてよく寄せられるご質問をまとめました。気になる疑問があればご確認ください。
不正利用されたお金は戻ってくる?
はい、ほとんどの場合は戻ってきます。ほぼすべての大手クレジットカード会社は「不正利用補償制度」を設けており、不正利用と確認された場合は申告日から遡って60日前までの被害を補償してくれます。ただし、速やかな申告が条件です。気づいたらすぐにカード会社に連絡してください。補償の手続きには通常1〜3カ月程度かかります。
カードを紛失した場合はどうすれば?
カードを紛失または盗難にあった場合は、すぐにカード会社の緊急連絡先に電話して利用停止を申請してください。24時間365日対応しているカード会社がほとんどです。停止後、新しいカードが再発行されます。カード裏面の緊急連絡先を控えておくか、カード会社のアプリからでも即座に停止できる場合があります。また、警察への紛失・盗難届も忘れずに行ってください。
補償が適用されないケースは?
以下のケースでは補償が受けられない、または減額される場合があります。①暗証番号を他人に教えていた場合、②カードを家族・知人に貸して不正利用された場合(本人以外の利用)、③申告が大幅に遅れた場合、④著しい過失によりカードやカード情報を管理していた場合(カード番号をメモして紛失するなど)、⑤虚偽の申告をした場合。不明点はカード会社に直接確認しましょう。
家族カードの不正利用はどうなる?
家族カードの不正利用も、本会員のカードと同様に補償の対象になります。ただし、家族会員本人が不正利用をした場合(家族間の不正利用)は補償の対象外です。家族カードの利用通知も主会員・家族会員の両方に届くよう設定しておくと安心です。
セキュリティコードだけで不正利用される?
はい、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードの3つがそろうと、オンラインショッピングでの不正利用が可能になります。そのため、フィッシングサイトでこれらを入力してしまうと不正利用のリスクが非常に高まります。3Dセキュア(本人認証)を設定しておくと、これらの情報がそろっていてもワンタイムパスワードによる追加認証が必要になりますので、不正利用を大幅に防ぐことができます。セキュリティコードは誰にも教えず、不審なサイトでは絶対に入力しないようにしましょう。
📝 ここまでのまとめ
- 明細未確認・フィッシングリンクのクリック・放置が最大のNG行動
- 公共Wi-Fiでの重要情報の入力はリスクが高い
- カード情報のデジタルメモは盗難・乗っ取り時に全情報流出につながる
- 少額の不審請求でもすぐに報告することが補償の鍵
「フィッシングメールは素人でも一目でわかる」と思っていた方が多いですが、最近の偽メール・偽サイトは非常に精巧で、専門家でも見分けるのが難しいものも増えています。「怪しいかもしれない」と思ったメールのリンクは絶対にタップせず、公式アプリを使う習慣をつけることが一番の防御策です。
クレジットカード情報の漏洩を防ぐには、
ノートン360のダークウェブモニタリング機能が役立ちます。
まとめ:今日から始める5つの不正利用対策
最後に、この記事でご紹介したクレジットカードの不正利用対策をまとめます。全部を一度に実践する必要はありません。まずは「明細を確認する」「利用通知を設定する」という2つから始めましょう。
| 対策 | 内容 | 優先度 | すぐできる? |
|---|---|---|---|
| ① 利用明細の確認 | 毎月アプリで明細をチェック。少額でも不審請求をスルーしない | 🔴 最重要 | ✅ 今すぐ |
| ② 利用通知サービスの設定 | カード利用のたびにリアルタイム通知が届くよう設定する | 🔴 最重要 | ✅ 今すぐ |
| ③ 安全なサイトのみで決済 | https://・鍵マークを確認。メールのリンクからは入力しない | 🟠 重要 | ✅ 今すぐ |
| ④ 3Dセキュアの設定 | カード会社の会員サービスで本人認証サービスを有効にする | 🟠 重要 | ✅ 5分で設定 |
| ⑤ カード情報を保存しない | ショッピングサイトへの保存を解除。Apple Pay・Google Payを活用 | 🟡 推奨 | ✅ 設定次第 |
| ⑥ フィッシング対策 | ブラウザのフィッシング警告機能をオン。OSを最新版に保つ | 🟡 推奨 | ✅ 設定確認のみ |
| ⑦ 不正利用時の連絡先を確認 | カード会社の緊急連絡先をメモしておく | 🟡 推奨 | ✅ 今すぐ |
「この5つの対策をするだけで、クレジットカード不正利用のリスクを大幅に下げることができます。」
難しいことは一つもありません。まず明細を確認するだけでいい。その一歩が、あなたと大切なご家族を守ることにつながります。
さいごに
クレジットカードの不正利用は、「自分には関係ない」ではなく、「いつ誰が被害に遭ってもおかしくない」問題です。2025年の被害額は510.5億円。毎日どこかで誰かが被害に遭っているのが現実です。
でも、正しい知識と対策を持つことで、そのリスクを大幅に下げることができます。この記事でご紹介した5つの対策をコツコツと実践していただければ、不正利用に遭う可能性はぐっと低くなります。
「まず利用明細を確認してみよう」「利用通知サービスを設定してみよう」。そのたった一歩から始めてみてください。
「設定方法がわからない」「自分のカードで通知サービスはどう設定すればいい?」など、ご不明な点がございましたら、まちのスマホ・パソコン教室へお気軽にご相談ください。一緒に、安心して使えるデジタルライフをつくっていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!300人以上のお客様のご相談に乗ってきた経験から言えることは、「知っているだけで守れることがたくさんある」ということ。少し手間に感じる対策も、一度設定してしまえばあとは安心して使えます。今日の記事が、あなたの安心・安全なキャッシュレスライフの一助になれば嬉しいです。またいつでもご相談に来てくださいね!
迷ったらこの2択!
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