「パソコンの電源ボタンを押しても反応がない?」
「昨日まで普通に使えていたのに画面が真っ暗……」

仕事や作業の直前にパソコンが動かないと、パニックになってしまいますよね。

なんとかして自力で直したいと焦ってしまう人も多いでしょう。

まずは落ち着きましょう!ケーブルの緩みを直したりコンセントの抜き差しで改善するかもしれません。

この記事では、パソコンが苦手な方でも失敗せずに試せる5つの対処法と、それでも直らない場合の対応策を分かりやすく解説します。

まずはこの記事の手順を上から順番に確認し、パソコンが直るかどうかを確認してください。

目次

慌てずに確認!Windowsが起動しない原因は大きく2つ

焦らず対処するため、まずは原因が「部品の故障」「システムの不具合」か原因を切り分けましょう。

原因の切り分けができれば、修理に出すべきか、自分で直せるかの判断がつきます。

パソコン本体の部品故障(ハードウェア要因)

部品そのものが物理的に壊れており自力での復旧は難しいため、修理や交換を検討してください。

長年の使用による経年劣化や、落下などの衝撃が主な原因です。

  • 電源ユニットの故障: 電気がうまくパソコンに供給されない
  • HDDやSSDの破損: データを保存している部品が壊れている
  • メモリの不具合: パソコンの作業スペースとなる部品がおかしい

この状態では、画面に何も映らなかったり、異音がしたりします。

無理に触ると悪化するため、プロへの相談をおすすめします

Windowsシステムやアプリの不具合(ソフトウェア要因)

中身のデータや設定がおかしいだけなので、自力で直せるかもしれません。

直近の操作ミスや環境の変化が、不調の引き金となっています。

  • アップデートの失敗: 更新が途中で止まってしまった
  • システムの破損: 重要なファイルが壊れている
  • ウイルス感染: 有害なプログラムが邪魔をしている

データを消さずに復旧できるケースがあります。

簡単な操作で改善する可能性もあるので、あきらめずに次章以降を参考にしてください。

【最短解決】Windowsが起動しない時にまず試す5つの対処法

Windowsが起動しない場合、故障と決めつける前にまずは誰でもできる以下の5つの手順を試してください。

  1. 電源ケーブルの接続とコンセント周りを再確認する
  2. USBメモリやプリンターなど周辺機器をすべて取り外す
  3. すべてのケーブルを抜いて電気を逃がす
  4. モニターの「入力切替」や「明るさ設定」を見直す
  5. ディスプレイの電源とケーブル接続を確認する

修理に出すパソコンの約3割は、「接触不良」や「一時的なエラー」の確認だけで直ります。

特別な道具は不要なので、今すぐ実行してみましょう。

①電源ケーブルの接続とコンセント周りを再確認する

故障ではなく掃除などでプラグが抜けかかっているだけの可能性があるため、まずは接続部を見直してください。

  • 電源プラグはコンセントの奥まで刺さっているか
  • PC本体側のケーブルが奥まで刺さっているか
  • タコ足配線のスイッチがOFFになっていないか

タコ足配線を使っていると、電圧が不安定になります。

壁のコンセントに直接プラグを挿して、電源が入るか確認します。

ノートパソコンではバッテリー切れも考えられるので、ACアダプターを接続し充電ランプが点灯してから10分ほど待って電源を入れてみましょう。

②USBメモリやプリンターなど周辺機器をすべて取り外す

接続したUSBメモリなどがWindowsの起動順序を邪魔している可能性があるため、マウスとキーボード以外の周辺機器はすべて取り外してください。

【取り外す周辺機器の例】

  • USBメモリ
  • 外付けHDD / SSD
  • プリンター
  • スキャナー
  • ディスクドライブに入ったままのCD / DVD

周辺機器を取り外し最小構成で電源を入れ、正常に起動するか確認します。

周辺機器を外した状態で起動したら、取り外した機器の故障か干渉が原因です。

③すべてのケーブルを抜いて電気を逃がす

長時間使用によって内部に溜まった電気が動作を不安定にさせているため、一度すべてのケーブルを抜いて「放電」させてください。

  1. パソコンの電源を切る(強制終了)
  2. 電源ケーブル・マウス・キーボードなど、すべてのケーブルを抜く
  3. バッテリーを取り外せるノートPCならバッテリーも外す
  4. その状態で、90秒〜数分間放置する
  5. 電源ケーブル、マウス、キーボードだけを繋ぎ直し電源を入れる

電源ケーブルの抜き差しだけで改善することはとても多いので、必ずやってみましょう!

④モニターの「入力切替」や「明るさ設定」を見直す

パソコン本体は正常でも画面設定の問題で映らないだけの可能性があるため、モニターの入力切替や明るさ設定を確認してください。

  • モニターの「入力切替」ボタンを押し、HDMIなどに切り替えてみる
  • 画面の「明るさ(輝度)」設定が最低になっていないか確認する

特にデュアルモニター(2画面)で使用している方は、メイン画面の設定がズレている場合があります。

⑤ディスプレイの電源とケーブル接続を確認する

ディスプレイのケーブルも長期間挿しっぱなしでホコリや重みで接触不良を起こしやすいため、一度抜き差しして接続を確かめてください。

  • モニターの電源ケーブルはコンセントに刺さっているか
  • 映像ケーブル(HDMIなど)が斜めに刺さっていないか
  • ケーブルが断線したりペットに噛まれたりしていないか

テレビなどに繋げられるなら、別のケーブルやモニターで映るか試すのも有効です。

別のモニターで映るなら、パソコンではなくモニターの故障と判断できます。

これで直らない場合は?画面の状態でわかる「深刻度」チェック

画面に表示されている症状から、パソコンが物理的に壊れているのか、システムがおかしいだけなのかを判断しましょう。

電源が入らない・異音がする場合は部品の故障が疑われ、エラー画面ロゴで止まる場合はシステムの一時的なエラーが考えられます。

【深刻度:高】電源が入らない・異音がする

電源が入らなかったり異音がしたりするなら、部品が物理的に壊れている可能性が非常に高いため、通電を続けるのは危険です。

SSDは無音で故障することが多いのですが、電源ユニットやファンから異音・異臭がすることがあります。

  • 電源ボタンを押してもランプがつかず、ファンも回らないか
  • 本体から「ジージー」「カコン」といった異音や、焦げ臭いにおいがしないか
  • 異常に熱くなっていないか

異音がしたり異常に熱い状態で無理に電源を入れ直すと、ショートしてデータが完全に取り出せなくなる恐れがあります。

操作をやめてプロに相談しましょう。

【深刻度:中】英語のメッセージや青い画面(ブルースクリーン)が出る

青い画面や黒い画面に英語が出るのは、OSが「どこかおかしい」とSOSを出しているサインです。

Windowsのシステム自体にトラブルが起きている状態なので、表示されるエラーメッセージの内容を確認してください。

  • 青い背景に白い文字やQRコード(停止コード)が表示されているか
  • 黒い背景に「Boot Device Not Found」などの英語が出ているか

部品は無事な可能性があるため、次章で紹介する「修復操作」で改善するかもしれません。

ただし、何度も再起動を繰り返すとSSDへの負荷で症状が悪化するため注意してください。

ロゴ画面や「お待ちください」から進まない場合は、Windowsの読み込み途中で処理が詰まっているだけかもしれないため、まずは数分〜数十分ほど様子を見てください。

Windows Updateの適用中や、ドライバの読み込み不良で画面が止まって見えるケースです。

  • メーカーロゴから画面が変わらないか
  • くるくる回るアイコンが数時間終わらないか
  • 「お待ちください」のまま進まないか

SSDは読み込みが早いため、通常は数秒で起動します。

もし30分以上待っても状況が変わらない場合はWindowsが固まっている可能性が高いため、強制終了して次章の修復へ進んでください。

初心者でも安全に試せる修復操作は2つ

コンセントの確認や放電処置を行っても改善しない場合、Windowsのシステム自体に不具合が起きている可能性があります。

まずは、Windowsが自動で問題を解決してくれる「スタートアップ修復」と、最小限の機能で立ち上げる「セーフモード」の2つを試してください。

スタートアップ修復とセーフモードでも起動しないなら、無理に触らず専門家に相談しましょう。

①Windowsが自動で直してくれる「スタートアップ修復」を試す

起動を妨げているエラーをWindowsが自動的に検知・修復してくれるため、最初に「スタートアップ修復」を実行してください。

手軽でデータ消失のリスクが低い解決策です。

【手順】

  1. パソコンの電源を入れ、メーカーロゴが出たら電源ボタンを長押しして強制終了する(操作を2回繰り返す)
  2. 3回目に電源を入れると「自動修復を準備しています」と表示される
  3. 青い画面が出たら「詳細オプション」をクリックする
  4. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選ぶ

修復が完了してWindowsが立ち上がれば解決です。

もし「修復できませんでした」と表示された場合は、システムエラーが深刻なため次のセーフモードへ進んでください。

②「セーフモード」で起動できるかだけ確認する

必要最低限のシステムだけでWindowsを立ち上げる「セーフモード」で起動してみましょう。

セーフモードで画面が表示されるなら、パソコン本体(部品)は正常であり、後から追加したアプリや設定が原因だと特定できます。

【手順】

  1. 電源ボタンを長押しして強制終了する操作を2回繰り返し、「自動修復」の青い画面を表示させる
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選ぶ
  3. 画面右下の「再起動」ボタンを押す
  4. 再起動後に数字のメニューが出るので、キーボードの「4」または「F4」キーを押す

いつもより画面が粗い状態でデスクトップが表示されれば、セーフモードで起動成功です。

「とりあえずパソコンとしては動く」状態ですので、USBメモリなどにデータを救出できる可能性があります。

もしセーフモードですら起動しない場合は、Windowsのシステムが重症かSSDなどの故障を疑いましょう。

これ以上の深追いは危険!操作をストップすべき3つのサイン

「スタートアップ修復」の失敗意味のわからない英語画面、そして「初期化」の選択肢が表示された場合は、システムが深刻なダメージを受けています。

自力での復旧作業はデータが消えるかもしれないので、操作を中断して電源を切ってください。

「スタートアップ修復」を何度も繰り返す

自動修復が2回失敗した場合、それ以上繰り返しても改善の見込みはありません。

修復プロセスはSSDやハードディスクに強い負荷をかけるため、何度も実行すると寿命を縮め、故障を決定的にしてしまいます。

「修復できませんでした」という結果が出た時点で、Windowsの自動機能では直せません。

BIOS設定など「意味がわからない画面」が出る

英語のメニューや専門用語が並ぶ黒や青の画面(BIOS画面など)が表示された場合、知識がない状態で設定を変えるのは危険です。

ネット記事と自分の画面が少しでも違うなら、操作をやめましょう。

誤った内容で設定を変更してしまうと、直るはずだったパソコンも起動しなくなります。

「初期化」や「復元」の選択肢が表示された

回復メニューにある「このPCを初期状態に戻す」や「回復」というボタンは、データを守りたいなら絶対に押さないでください。

「個人用ファイルを保持する」という項目を選んでも、ソフトウェアの整合性が取れずに失敗し、すべてのデータが消えるリスクがあります。

データを守りたい場合は、初期化や復元はせず「キャンセル」や「電源を切る」を選びましょう。

無理に触らずプロに相談!「修理」と「買い替え」の判断基準

トラブルが解決しない場合、修理に出すか買い替えるかの判断が重要です。

保存されているデータの重要度とパソコンの使用年数を基準に、ユーザーにとって最適な選択肢を選んでください。

悩むのなら専門家に相談も検討しましょう。

保存されているデータが重要ならプロへ相談

仕事の資料や家族の写真など失いたくないデータが入っている場合は、データ復旧に対応した専門業者へ相談してください。

メーカーや家電量販店の修理は「本体を直す(使えるようにする)」ことが目的のため、初期化されてデータが消えることが一般的です。

「本体」よりも「中身(データ)」が大切なら、別途データ復旧を依頼しましょう。

データ不要で5年以上使っているなら買い替えも検討

バックアップが手元にあり購入から5年以上経過しているパソコンなら、修理よりも買い替えを検討してください。

パソコンの平均寿命は5~7年程度なので、今回修理しても別の部品がすぐに故障する可能性が高いです。

高額な修理費用を払うよりも、新しいパソコンの購入資金にする方が性能も上がり長期的にはお得です。

悩んだらまずは専門家の「診断」を受けて原因を特定しよう

「故障なのか、システム不調なのか」「修理費はいくらかかるのか」がわからないときは、専門業者の診断サービスを活用してください。

多くの修理店や家電量販店では、無料または安価で初期診断を行っています。

プロに原因を特定してもらうだけで、次に取るべき行動が明確になります。

まとめ

Windowsが起動しない時の原因と、初心者でも安全に試せる対処法を解説しました。

  • 電源周りの確認と放電処置を行う
  • 周辺機器をすべて取り外す
  • スタートアップ修復とセーフモードのみ試す

これらの手順で改善しない場合、パソコン内部で深刻な障害が発生している可能性が高いです。

無理に自力で解決しようと操作を続けると、復旧できたはずのデータまで消えてしまいます。

大切な写真や仕事のファイルが見られなくなる前に、操作をストップして専門家への相談を検討しましょう。